出前講座


十数年前…
職場の改革で出前講座の必要性を若手職員有志で提言した。

今でこそ出前講座は当たり前に定着しているが、当時はまだまだ踏み込んでのサービス提供に二の足を踏んでおり、全国的にもそれほど採用されていなかったように思う。

目的は積極的なサービス提供はいうに及ばずだったが、提言した私たち若手職員の大きな目的は、自分たちを含む若手職員のスキルアップであった。

人前で話すこと。

その裏には数倍の時間をかけた学習と、それに裏打ちされた自信が必要になる。

言葉に大きな責任がついて回る職場だから。

結局二年ばかり総務担当と折衝し、
ようやく採択となったが管理職以上が出向くと規定された。

意味ないやん!!
いままでの説明会の領域は出ないし、協働も進まない!
と怒った記憶があるが、今は若手職員を含む担当職員が出向くものとして定着した。

若狭坊は、この出前講座でスキルを磨いてきた。
年間10本×20年というのが実績だと思う。
市外、県外からの講演の依頼も、ここ10年は年に3回程度は受けている。

話もそれなりに上手になった自負もある。

最初の頃、話慣れした上司二人と出前講座に行ったことがある。
二人とも歴史のプロフェッショナルで、三部作の前座が若狭坊の役目だった。

一通り歴史の話をしたあと、歴史を活かしたまちづくりの理念みたいなものを熱く語って、幾つか提言なんかを
した。

自分なりに「完璧だったな!」と思って自己満足に浸っていると…

後の二人の素晴らし話っぷりに愕然とし、かつ前座が失礼なこと言ってすみません!と謝りまで入った。

初めて鼻を折られた。


あれから15年以上。
ようやく上司二人の話術にも近づき、当時のお叱りの気持ちもわかってきた。

嘘でもなんでも関わっている人の話は絶大であり、関わってないものが勉強したり、ちょっと手伝っただけで公衆の前で語ることは避けなければいけない。

しゃべる自信がついてくると、どうしても領域を越えた話をしたくなる。

専門家あるいは私たちの職業としては自重しないといけないところ。

あいまいな情報公開や間違った情報提供は一番避けなければいけないから。

この気持ち、忘れずに登壇しないといけない。
私たちの職業で肩書きをもって人前で話をするというのは、本当に大変なことなのです。

あっ、決して今日の講座のことでないですよー。
初々しい話を聞いて、自分の昔を思い出して、改めて心に誓っただけです。

人前で話すもの。
常に謙虚な心構えで



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プロフィール

若狭坊

Author:若狭坊
1970年生まれ。奈良大学史学科卒業。当時からの専門は中近世考古学、中近世流通史、中近世都市史。
と書くと難しい(^O^)
現在の専門は仲間と行う歴史を活かしたまちづくり。
だが、実は修験にめざめた山伏なのでアール。

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