「漆紙文書」県内初出土!

という記事が今日の福井新聞の見出しにある。

漆紙文書という古代の文書が付着した土器が県内初出土だというもの。
高柳遺跡という福井市でも有名な遺跡である。

???うちの方が先なんですけど…
と思いつつ記事を読み進めると、二〇〇二年度調査で検出されたものらしい。

土器というのは、現場で土だらけのものを持ち帰るので、数年後に
整理調査をしていると新たな発見があることがままある。

小浜の漆紙文書は二〇〇七・二〇〇八年には出土して二〇〇九年で報告している。

「県内初出土」という記事、日本語では間違いないですね(^^ゞ
でも、普通の読者は福井県で初めて発見されたと読み解くでしょう。

詐欺的記事~!!と朝から新聞の前で叫んだ(*_*)

この場合の記事の正解は、「小浜市の西縄手下遺跡」でも検出されて
いると書くことが真摯な記事となる。

が・・・そんなこと書くはずがない。

広報する方は今回の場合企画展の目玉としての説明をするし。

報道は、意味もわからないまま初○○、最古○○、○○か?を使いたがる。
見出しには映えるからあたりまえだ。

この両者の思惑が合致したのが今回の記事。

新聞読者(市民)に不審や疑問を与えてはならない。これは両者に合致する。
両者の資質向上が必要なのです。

もしもうちの出土情報をつかんでいなければ圧倒的に発表都市の担当者の資質低下である。狭い県内なのに。

むずかしいですね。
嶺北の某町の発掘の記事がよく出るが、このことを毎回感じる。
常にびっくりするくらい大きな言葉が使われている。
小規模かつ単発のたいした調査じゃないのに。なんかお宝発見隊みたいで(^^ゞ

一方、嶺南の美浜町は地道な継続調査で大きな成果をあげている。城とテラをしているが
殊にテラの成果はすごいと思う。城は目立つので施設まで出来てしまったが。

一時のお宝発掘見出しがいいのか、ちいさな積み上げによって大切さを発見して、
恒久的文化財保存につなげるのか?

どちらも必要なのだが、やはり後者に重きを置きたいのが我々の仕事だろう。

やはり広報発表者の資質なのだろうか?
いや、資質というと語弊があるかも?自信なのでしょうね。裏付けはわかりませんが。

そんな自信をもてる専門家になるのも我々の使命でもあるのかな???

ともかくも。「人の批判・分析をする前に自分を見つめなおせ!」
報告書も関係者にしか発送していないという何ともお粗末な状況。
新聞の中見出しになるものを眠らせている私たちに、埋蔵文化財を活かしたまちづくり
をする資質がないことを改めなければ・・・

できないものは指示で終わらせるのではなく自分で動かないといけない。
これが仕事なのだろう。頭が痛いが。
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プロフィール

若狭坊

Author:若狭坊
1970年生まれ。奈良大学史学科卒業。当時からの専門は中近世考古学、中近世流通史、中近世都市史。
と書くと難しい(^O^)
現在の専門は仲間と行う歴史を活かしたまちづくり。
だが、実は修験にめざめた山伏なのでアール。

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