東大寺が握る歴史

なんか最近。
写真の少ない長文が多いですがお許しください。
決して暇じゃないです(笑)
朝の日課のようなものかな??



さて・・・今年の目標の一つに御嶽詣りがあったのですが・・・

噴火しましたね。
行方不明・心肺停止の方もあるようです。
ご冥福をお祈りいたします。

古くから王嶽蔵王権現さまが坐す山として修験道の山だった御嶽山。

権現さまは何にお怒りなのだろう。
鎮まれることを祈ります。


で・・・

修験道は山を信仰しますが、火山も信仰の一つだといわれています。
火に対する畏怖。火を鎮めるところから来ているのでしょうか?
「水」と「火」は信仰の大きな柱ですから。

また歴史解釈からいうと火から生まれる「鉄」とも関係あるのでは?とも言われます。
ギリシャ神話でも火の神バルカンは、火山と鍛冶に密接に関わっています。

ここで・・・紀伊山地の霊場(吉野金峯山)と若狭の関係から見てみます。
いつもですが(笑)

ともに東大寺の大仏建立時に関わったために、その歴史を随所に残します。
なぜ二月堂の神名帳で金峯大菩薩が呼ばれるのか?
なぜ二月堂に遠敷神社があり、若狭井から水が湧くのか?

これには、大仏の金を金峯に求め、メッキの水銀朱を若狭に求めたからという説があります。
(お水送り関係の過去ログに結構書いています)

関連して、宇佐八幡神の託宣があります。
日本の神仏習合を考える基礎資料として当時の文書が残っているのです。

なぜ東大寺創建にあわせて、地方神である八幡を中央に迎え入れるのか。
(全国の八幡の根本は宇佐にあります)

それは・・・大量の鉄が必要性だったからという説があるのです。

宇佐八幡社がある国東半島は六郷満山にあるように西の修験道の聖地でもあります。
そして、半島全体が火山であり、古くから鉄を作り出すところなのです。

吉野ー奈良ー若狭ー国東がここでつながります。

そしてこれら製鉄・メッキなどの技術は渡来のもの。
宇佐八幡神にしても若狭彦神にしても、おそらく渡来神(たぶん新羅)。
紀伊半島ももちろん海を媒介に文化・信仰を受け入れていたところ。

いずれも、「水」「火」「東大寺創建」を媒介に、既存信仰と渡来信仰の
融合による古代国家の成立過程がみられるのではないでしょうか。

そして修験者は優婆塞(在家)として大きく関わっていたのです。


紀伊山地の霊場と参詣道が世界遺産となって10年。
若狭小浜と国東半島が世界遺産登録を目指して10年弱。

実はいずれの資産も世界遺産「古都奈良の文化財」成立の根幹を握る文化をもっています。

若狭の社寺は単なる建造物の集合体ではないことを住む者ものとして追及しなければいけません。
そして国家成立に深く関わっていることを誇りに思ってほしい。

もちろんここには書ききれない深いものも潜んでいます。
軽はずみなことは書けないので、思いのみ書きとどめます(笑)


ここで一つ。
修験者は他の宗教者に比して、在家として商業・経済・産業の発展に深く関わってきた歴史があります。
そのため、歴史上こちらにウェートを置きすぎると悪山伏になる(笑)
歌舞伎などの芝居や時代劇で山伏=悪者はこのためなのです(明治の修験道廃止令の影響もあり)。

若狭坊のような生き方をしていると深い仏教・神道の宗教信仰者からは、ただのいい加減なやつ見たいに思われる。
わたしもブログコメントなどで責められたこと数知れず(^^ゞ

いや・・・修験道は在来の信仰と渡来の文化を融合させ、在家通常の生活にいかす。
昔から変わっていない。
私のブログ発信はここに原点があり、宗教思想史を示すものではありません。


だから若狭坊は里の行の中で、みんなの楽しい顔をみて、
人間らしい生活が送れるようにまちづくりにまい進するよう心がけています。

信仰教義や理念なども根本でしょうが・・・
卓上でそれを極める、理解するよりも・・・

まずは日々の勤行と里の行です。
人々の笑顔があふれるように・・・
音楽・芸術・食・・・なんでもいい。


たぶんどんな宗教でも根本はここにあると思うのですが・・・ね。

そこから教義も理解できるというものだから。
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テーマ : 宗教・信仰
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

若狭坊

Author:若狭坊
1970年生まれ。奈良大学史学科卒業。当時からの専門は中近世考古学、中近世流通史、中近世都市史。
と書くと難しい(^O^)
現在の専門は仲間と行う歴史を活かしたまちづくり。
だが、実は修験にめざめた山伏なのでアール。

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