くぼたんの山の口

早くも目と鼻に花粉症の前兆を感じる若狭坊です。


日曜日は「伝統行事と食」の映像記録と現地調査☆

わが村、くぼたん(奥)の山の口講の調査でした。


御講が始まる前に宿元へお邪魔しました。


床には、山の所有にかかる江戸時代の争論関係を表装した軸。

DSC_0204.jpg

講の根本資料です。

床には鯛や青物のタタキ菜とともにスリモチ。

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年末からの市内の山の口の調査でのキーがうるち米で作る「シロモチ」や「スリモチ」です。

くぼたんはスリモチの下に小さなカンジキを偲ばせてありました☆

添えられるお箸は栗の木でつくったものです。



講員21名。その内7名が当人として宿、接待、山の神を代参する太夫を出します。

朝の5時頃から宿の結界を解いて、太夫を主に宿元が随行して山の神にお参りします。

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磐座の前にご神木があり、その前に椿が二本。
椿に注目縄を張ります。

注目縄、御幣、榊を新調準備し、前にある石囲いの炉で藁をくべて神迎え。

というのが一連の代参です。

今回は、ここは調査させていただいていません。

お参りは雪で大変だったようです。



さて、9時から御講が宿で始まります。

乾杯から最後まで日本酒のみです。

これも、伝統行事の根本としてすばらしいこと☆

そして、膳料理。

DSC_0206.jpg

江戸時代も末、嘉永年間の漆椀と平膳。

なますと青和え、煮しめという講行事らしい伝統食です。

くぼたんの神事の特徴料理に「青和え」があります。

小浜でも珍しい風習ですが、青物の豊作を願っているのでしょう。
(仏事などには通常良くある白和えを用いる)



横にはパックがありますが、これらの中身も全部手作り。

タタキごぼう、鯖とネギのぬた、煮豆などなど。

伝統行事の食が仕出しパックに変わり壊滅的状況の中、すばらしい伝承です。

奥さま方のご苦労は大変なものでしょうが、誇りをもって伝えてもらいたいですね。


気になったのは、椀に朱書された「山」と「八」。

「山」は判るにしても「八」は??


山八といえばお水送り前に下根来で行われれる「山八講」(一般的には山八神事という名が通っている)と共通します。

下根来八幡の長床の講行事で、柱に赤土饅頭で「山」と「八」を書くのです。

お水送り前の「山八」は手向山八幡の略ともっともらしく伝わりますが、若狭坊はず~っと??と思っていました。

山の神迎えと五穀豊穣に「山」「八」の手がかりが何かあるのかもしれません・・・


宴も半ば

太夫が代参の報告を講員にします。
おもしろおかしく伝え、講員もするどいツッコミをして笑いに包まれます。

神迎えの言葉
「モノ申す」

山の神
「どぉれ~」とおっしゃりご降臨されるようです。


そして山の神からお土産にいただいた「大盃」が回され謡がでます。

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盃が回り終わると、椀物としてこれも伝統料理「おおびら」の登場☆


市内でもほぼ壊滅的な昔ながらの講行事を今に伝えています。



講行事としても、神饌にしても、膳椀にしても、膳料理にしても、伝統料理にしても・・・


すべてに興味深い行事でした。

住んでいながら知らないことも多いものです。

(若狭坊はくぼたん住でも、口くぼたんなので)


今日の調査。

もちろん知っている方々ばかり。

仕事であったので、進められるお酒を断るのに苦労しました。

いや・・・辛かったです(笑)


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テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

若狭坊

Author:若狭坊
1970年生まれ。奈良大学史学科卒業。当時からの専門は中近世考古学、中近世流通史、中近世都市史。
と書くと難しい(^O^)
現在の専門は仲間と行う歴史を活かしたまちづくり。
だが、実は修験にめざめた山伏なのでアール。

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