若杯者に願いを込めて☆


若杯者☆
誤字ではありません。

若狭の若者が酒造りをして杯を傾けようというプロジェクト。

若杯者にささげます。



昨年12月、「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録された。

小浜では、単なる料理体験プログラムではない「キッズキッチン」等の食育活動が高い評価を得て、登録に係る資料などについても協力してきた。
キッズキッチンは和食の根底にある四季折々の「旬」や「地産地消」という多様な食文化を学ぶとともに、「命をいただく」という日本文化の精神にまで活動が及んでいる。

小浜は「海のある奈良」と例えられるほど豊かな社寺遺産に恵まれている。
また、若狭地方は「民俗文化財の宝庫」といわれるほど生活に密着した伝統行事が数多く残る全国でも稀有な地域である。
このことは「和食 日本人の伝統的な食文化」と密接に関わっている。
豊かな食を生み出す「海山里」にある神仏に、希望と感謝を伝える精神が忘れられていないということだ。
人が集う伝統行事では、旬の幸の恵みを神仏にささげていただく。和食の精神が脈々と継承されているのが若狭である。

若狭地方はリアス式海岸の沈降地形に接し、海・山・里が近接し、そこからは四季折々の食が生まれる。
また、京都に近く、御食国の時代から近年の鯖街道に至るまで、和食を大成させた都の台所を支えた地域である。
若狭の社寺には都の願いも捧げられている。
そのような中で、若狭では和食の要素の一つでもある「素材を活かす」技術も生まれた。
なれずしや一汐、現在のささ漬けなどは、食材の旨みを殺さない加工保存技術であり、この一手間が若狭の食文化の根底にある。

伝統的な食文化を見たとき、祈りの中心にある加工食品の第一に「日本酒」がある。
「水と米」という日本を代表する食材を加工しているからだ。
伝統行事や祭礼では必ず酒が供えられ酒を回し飲む。白飯や餅も供え食されるが、もっとも手間のかかった日本酒は最大のごちそうだった。
人が集う場での乾杯。「みなさんの健康とご多幸を祈念し・・・」
ここに感謝を捧げる神仏が共存しているのは間違いない。
正月のお屠蘇にビールを用いることはない。歳神様を招いて一年の豊作と健康長寿を祈願するから。

自然に感謝する根本にある日本酒。
そして日本の旬の食材を最大限活かしながら飲めるのが日本酒。和食の根底にあるといってよい。
和食の特徴の一つに共食という文化がある。そのコミュニティを円滑にしている(いた)のも日本酒。

「朝食」の大切さを説く食育も大切。
でも、日本文化を顧み「酒」の大切さも説いていかなければならない。

今、若い世代に「日本酒」をもとにしたまちづくりの機運が芽生えてきた。
農業の中から自然に感謝する心を持ち、酒造りや和紙漉きから自然を生かした日本の伝統に触れてほしい。
「ごはんとおかず」と同じように日本の食材に合うアルコールは日本酒であると気づいてもらいたい。

そしてすべてに捧げる乾杯をしてほしい。もちろん健康や幸福を祈願して。
収穫や生産の喜びを、美味い肴と仲間のもとで。

豊かで清らかな水と食材を生む若狭だからこそ、地域らしい美味しい酒が生まれてくると思う。

いつの時代も日本文化は若者から派生してくる。
そこには伝統を継承する心と新しいものを受け入れる広い心が共存する。

楽しみだ。

和食文化が花開く若狭ならではの活動となり産物を生みだすのではないか?


ちょっと堅くなったのでおまけ・・・

先日の職場の大懇親会の一コマ。

ばか

酒と共食でコミュニティの団結を深める(笑)


実はこのような積み重ねが民俗文化財となる。

継続すれば数百年後には伝統行事として無形民俗文化財に指定されているかも(笑)



スポンサーサイト

テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

若狭坊

Author:若狭坊
1970年生まれ。奈良大学史学科卒業。当時からの専門は中近世考古学、中近世流通史、中近世都市史。
と書くと難しい(^O^)
現在の専門は仲間と行う歴史を活かしたまちづくり。
だが、実は修験にめざめた山伏なのでアール。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
地域情報
419位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
中部地方
61位
アクセスランキングを見る>>
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR