「和食」がユネスコ無形文化遺産へ

台風のことは気にしない!!ことにしている若狭坊です(笑)


昨日新聞報道でも話題になりました。

「和食」~日本人の伝統的な食文化~

についてユネスコの補助機関が無形文化遺産への登録を勧告!!


すばらしいことですね。


実は小浜の食のまちづくりや文化財保護も大きくこれに影響を及ぼしています。

今回の登録申請の骨子。

実は小浜市の「食のまちづくり条例」に記載してあることを集約したようなもの。
小浜の先進性がよくわかります。


和食・・・

というと、鮮やかに飾られた京風懐石などを思い浮かべ、一般的には遠い存在のように思われがちですがそうではないです。京都の料理人からの提案ということが言わているので、そのように受け止める方が多いのですが・・・。「食文化」が大きなキーとなっているのです。

1つは自然の尊重。

自然の恵みを旬や、多様な産地(海・山・里)からいただく。この感謝の心が重要なポイントとなっています。日本人は恵みを受ける節句などの年中行事に感謝をこめたオコナイやお供えをします。これらを含めた「食文化」を貴重なものとしています。また、これらの行事や祭りでは家族や共同体の結びつきを強める要素をもつ。日本のコミュニティ形成の基本に「食文化」があるということです。


次に健康への配慮と季節感。

米を中心とした栄養に優れた構成。一汁二菜や三菜の世界です。ここには旬に彩られた世界感もあります。自然からいただくという観点とのリンクですね。そこから季節感のある美しい盛り付けという懐石も派生しているのです。小浜の食のまちづくり条例の地産地消や身土不二などが正にそれです。

ですので、和食=懐石や精進ではなく、地域や旬の多様性と日本人の精神的生活との融合という大きなテーマが評価されているのです。


では・・・

「小浜の食のまちづくり条例」が与えた影響とは・・・

ズバリすべて(笑)


この「和食」の登録申請に向けた国の文化審議会文化財部会の無形文化遺産保護条例に関する特別委員会の委員長は、小浜の食のまちづくり条例起草委員長の神崎宣武先生ですから。若狭坊のお師匠さまです。




じゃあ、条例に伴う小浜の取り組みで無形文化遺産につながるものとは・・・

1つはやはり食育活動でしょう。
旬を味わう。自然に感謝する。自然からの素材を活かす。すべてを詰め込んでいます。
キッズキッチンでは、こどもたちに必ず「いただきます」の心を伝えます。自然から「いただく」が日本食文化の根本ですから。この点で、無形文化遺産登録前の資料作成のときには、農水省に取り組みを紹介して「小浜」や「食文化館」を採択いただいています。


もう1つ。
文化財としての観点。遺産ですからね。

小浜は文化庁の採択をうけて平成20年から3カ年をかけて「歴史文化基本構想」を策定しました。全国20か所のモデル地域の1つとして。
そのテーマは、「御食国若狭の発展と継承 ~若狭の文化「食」にあり~」です。

なぜ、若狭は食なのか。そこには豊かな自然、それと共生してきた豊かな歴史や文化財がある。
若狭の歴史・文化財は「食」に集約されるのです。

おもしろいモデル構想として評価されました。
歴史文化をつなぐキーが「食」にあると・・・。
日本文化として今回の無形文化遺産登録の理念と合致するところが大きい。

ただ、全国にいえることであっても、それらを示す歴史文化を象徴的に残すのが若狭であって、日本全国にマネのできない地理的歴史的特性をもっている。日本の食文化を文化財で具現的に表せるのが若狭おばまであるということです。

リアス式海岸に隣接し、海・山・里が一体となっている。
自然に感謝する社寺や民俗行事が特異なほど残存する。
海に開かれ、海外や京都との深い関係の中、最先端の文化を有してきた。
自然の恵みの海産物や日本海側の物資は小浜に入り、自然素材を生かした加工技術により日本を代表する京都の食文化を支えた。

前出の神崎先生は「和食 ~日本人の伝統的な食文化~」の縮図が若狭おばまにある!!と断言していらっしゃいます。

食のまちづくりの先進的スタート。これまでの取り組み。わたしたちが生きる歴史文化。

小浜は和食の無形文化遺産に大きく関与しているのです。



食文化館では、この機の到来を予測して(いままでの取り組み自体そうなのですが・・・)新たな事業も開始しています。自然からいただく、感謝、健康のすべてをフードリテラシーとして講座を開設して市内を巡回しています。伝統行事と食については昨年から詳細調査を実施。豊かな民俗行事ではどのような「お供え」があるのか。行事ではどのような食をコミュニティでいただくのか。コミュニティと食の観点では「共食」に注目して広報おばまにも紹介してきました。

DSC_0035.jpg

    (これ昨年のしごと。今は詳細調査や映像記録保存を実施中☆)

これらは来年度からの食文化館リニューアルにも大きく取りこんでいくこととなります。


「和食」が食文化館をより全国的・国際的施設へと発展させてくれることでしょう。

いや・・・「くれることでしょう。」ではなく、「させていく」が若狭坊に課せられた使命だと思っています。なぜ小浜が食のまちづくりができるのか?ここを大きく発信しないと、市民レベルで「食」に対する取り組みがどんどん増えていく中、食のまちづくりに「ブレ」が生じないように・・・。官民一体となって和食の無形文化遺産の精神は小浜にあるということを理解していかないと。

今一度、「食のまちづくり条例」をみんなで確認したいですね☆


とりあえず、正式登録が決定する12月。
その期を逃さずイベントを行います。

12月8日(日)

みなさん。予定しておいてね☆


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テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

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プロフィール

若狭坊

Author:若狭坊
1970年生まれ。奈良大学史学科卒業。当時からの専門は中近世考古学、中近世流通史、中近世都市史。
と書くと難しい(^O^)
現在の専門は仲間と行う歴史を活かしたまちづくり。
だが、実は修験にめざめた山伏なのでアール。

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