ひさびさの遥拝
雨続き


朝勤行でも多田大明神をなかなか拝むことができない日が続く。
でも今日はほんのわずかな時間だったけど拝することができた。

南無南無。
霧雨に霞む多田ヶ岳もいいものです☆
今日は遠敷の方に行かせていただくことがありましたので、久しぶりに萬徳寺さんから多田ヶ岳を遥拝させていただきました。ここからの多田の龍もかわった姿を見せてくれるのです。
秋、萬徳寺さんは紅葉に彩られる最高の季節を迎えます。
ぜひお参りください。
さて、萬徳寺さんのあまり知られない貴重な文化財をご紹介しましょう。

紙本墨書中阿鋡梵志品婆羅婆堂経 一巻(県指定文化財)
(ちゅうあごんぼんしほんばらばどうきょう)
仏教信仰といえば、伽藍造営、造仏とならんで、「写経」が古くから大きな信仰活動としてあります。
この写経巻は、奈良時代中ごろの天平宝字三年(759)の記年銘があります。
小浜に残る唯一の奈良時代の書きものですよ~。
奈良の天平年間には、国家写経の場として「写経司」という公の場もあったんです。
なぜ萬徳寺(古くは天台宗極楽寺)にあるのか?実はここも面白いところです。
このあたりの考察はまた追々…。
写経。
歴史的背景から、貴重な経典を後世に伝えることと思われがちですが。
三宝を敬う。三宝に帰依する。というコトバがあるように、仏教系信仰の根本

三宝(仏・法・僧)の「法」の部分になります。
若狭坊は写経はしませんが・・・
ひたすらに経本を筆記していたいにしえの人々の篤い想いは何となくわかります。
想いをはせて多田に祈りをささげた一日でした

さあ、来週あたり、神変大菩薩さまにゆかりのある山に入らせていただこう。
体がしんどいのは一時のこと。
心は癒してくれるものがないと折れて枯れてしまう。
ちょっと心を洗ってこよう(笑)
日帰りだから今の候補は伊吹あたりかな

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