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地蔵盆と松上げ

8月23日は地蔵盆。

市内のあちこちで子供があわただしく動いている。
小浜は「化粧地蔵」といって、子供たちが地蔵さんの一年の
あかを海や川で洗い流し、絵具で綺麗に化粧してあげる!って
いうのが特徴です。

「まいってんのぅ~♪」と言われたら、お賽銭入れて参って
あげてくださいね。

わたしの住むところは、同じく23日の夜に「松上げ」なる行事が
子供たちで行われる。

柱の上に、竹やわらで編んだかごをつけて、松明を投げ入れる
行事だ。火を使った玉入れ競走と思ってほしい。

京都の愛宕神社から周山街道を通って若狭小浜に至る道に分布。
「松上げ」の道と呼ばれる。
愛宕の火伏せのほか、盆の送り火や虫送り、五穀豊穣など
さまざまな民俗が融合している。

週末は保存会で籠の部分の制作を実施。

2011082016410000.jpg


なんせ、子供(男の子)が5人しかいない・・・。

この間の精霊船もそうだったが、少子化の波はどんどんと
小浜の民俗文化財を危機におとし入れ始めている。

有名な「手杵祭」は休止中だし、同じく若狭最大の秋まつりと
いわれる「放生祭」も、地区外の親戚から子供を借りている。

わが村の松上げ。

私たちの子供のころには夏休みが始まれば松上げ一色だった。

河原の石拾い、あんどん書き、竹伐り、わらもらい、松明つくり。
すべて楽しみながら子供でした。半分川遊びだったが(^^ゞ

しかも色々教わった。
子供だけだったけど上下関係も教わったし、山道具の使い方や
縄の結び方など様々な生活の知恵を。
もちろん川での遊び方も(^^ゞ

楽しいことから、辛いこと、生活の知恵まで。
教えられ学べるのが地域コミュニティーと民俗行事だとおもう。

だからこそ「歴史文化基本構想」の根幹は民俗なのだ。

子供たちに…
その楽しさ、知恵、地域の誇りを伝承していきたい…

写真は、
これも現在の民俗文化財の性。

毎年23日にやっていたが、仕事をもつものは準備運営は週末しか
できないので、20日(土)に行われたお隣の区の「松上げ」である。

2011082021380001.jpg


日よりも「地域の誇りの伝承」が大事だからしょうがないのかな?

でも、23日にやる意義、行事の意味は忘れてはならない。
こういう歴史的専門の伝承もわたしの大きな仕事だから。

しかし、地蔵盆にしても松上げにしても鯖街道にしても。
やはり小浜は京文化どすえ。
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プロフィール

若狭坊

Author:若狭坊
1970年生まれ。奈良大学史学科卒業。当時からの専門は中近世考古学、中近世流通史、中近世都市史。
と書くと難しい(^O^)
現在の専門は仲間と行う歴史を活かしたまちづくり。
だが、実は修験にめざめた山伏なのでアール。

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