歴史文化基本構想研修を終えて

文化庁からのご招待だったので演習の進行・とりまとめにがんばりました。

「歴史文化基本構想」
歴史文化にストーリーを持たせ、住民がわかりやすい保存と活用を計画しましょう。地域のアイデンティティーを高め、情報発信しながら観光まちづくりや地域学習を進めましょうという話。

たとえば、いままでお寺の本堂が「建造物」という文化財として単体で守られていたとします。
ここの、蟇股の装飾が…、屋根のこう配は…、だから芸術的学術的価値が高いのです。
これでは住んでる人も訪れる人(一部のマニアを除き)も親近感もたないでしょ。

こうじゃなくて、このお寺の300年前の坊さんがこの寺を建て、裏山には立派なお墓があります。
この墓の周りには幽霊が出る話があります。この坊さんは当時の領主とケンカして成敗されたらしいです。だから、領主が供養のために立派な墓作ったんですね。
寺の周りには古い町並みの残っています。この町では、お寺ができたころから続く楽しい御祭があります。お祭りでは珍しい○○をみんなで食べるんですよ。そうそう町並みの中のレストランで食べることができます。この寺から町並みを通って駅までこのマップをもって歩いてください。
まちの○○○の歴史が凝縮されています。日本文化の○○の象徴ですねぇ~。

に、全体を変えましょう。ということです。
どんどんこういう面白いダイナミックな話にすれば、住んでる人も「ここまで保存しよう」とか、経済的なものへのつながりができてくる。自分たちで保存と活用を身近に感じることができるのではないでしょうか?
来訪するひとも面白いと思います。
そこそこ歴史文化がある町では古くからやっている部分ではあるのですがね。

今回の研修で思ったことは、やはりまだまだ文化財は住民から遠いと思ったこと。

文化庁のそれぞれの専門家と専門官、大学教授。
考え方もさまざまだ。

これはこれで否定はしない。
建物、美術工芸、祭り行事、遺跡などで守り伝える方法はテクニカルな部分では違いがあるから。
行政はまちづくり部局と歴史部局が深く連携しないといけない。これも当然の話。

でも歴史文化を伝える住民にとっては、わりとどうでもいい話で…。

その住民意識と専門の考えをコーディネートしたバランス感覚がないと実はこの「歴史文化基本構想」を作り実践することができない。

この点、どんどん地方がレベルアップしなければいけないところです。

講義自体は面白い話はわずかだったかな?(^^ゞ
まぁ文化財の仕事に携わっていれば当たり前の話ですからね。

いや・・・小浜は文化財多様ですべて理解していないと進まないから知っているだけかな。

それぞれの文化財から、重伝建、そして世界遺産、文化的景観まで見据えているからねぇ~。

何がよかったって??
全国の歴史文化や都市計画、まちづくりを真剣に考えるみなさんとお話しできたこと。
何より参考になったし、パワーをいただきました。

小浜もがんばります。

ただ…できれば進めやすい体制にしてほしい…。

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プロフィール

若狭坊

Author:若狭坊
1970年生まれ。奈良大学史学科卒業。当時からの専門は中近世考古学、中近世流通史、中近世都市史。
と書くと難しい(^O^)
現在の専門は仲間と行う歴史を活かしたまちづくり。
だが、実は修験にめざめた山伏なのでアール。

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