学芸員はがん!?発言


地方創生に歴史ブランドは大きな影響力をもっている。
日本遺産はその最たるもので、まもなく第3期の認定が発表される。
文化財を観光に活かす!は、観光振興施策の大きな柱として国が掲げている。

地方創生担当大臣のご発言。
「一番のがんは文化学芸員と言われる人たちだ。観光マインドが全くない。一掃しなければ駄目だ。」

おおっ怖い。

その後の発言では「全部首にしろは言い過ぎだが、観光マインドを理解していなければ代わってもらうという気持ちでやらないとできない」といわれている。

おっしゃりたいことは判ります。
たぶん地方創生の事務方が、学芸職の発言により進まない歴史をいかした地方創生を吹聴しているのでしょう。

極端なんですよねぇ~。

じゃあ、文化マインドをもたない観光担当や観光事業者を一掃しなければならない!というのと同じなので。

人には得手不得手がありまして、
だいたい専門職といわれる学芸員の方で、観光やまちづくりを含めた広い視野をもてる人は実際多くはない。

一方、観光まちづくりを進める専門職としても、すべての歴史スキルを身につけていくことはできない。

結果、持ちつ持たれつの組織体制が一番大切なのです。
国がそういう言い方をするのであれば、文化庁専門職員にすべて観光まちづくりスキルがあるかどうかを問いただしたい。

ただ、若狭坊は歴史を研究して活かす上では観光マインドは欠かせないことを十分ではないだろうが心得て仕事をしているつもりで、大臣がおっしゃるイライラに直面することも同僚間や全国の学芸員を見ていて多々ある(笑)

でも、本当は突き詰めた専門的な研究があってこそ活かせる。
だから、調査研究する人、活かす人、それぞれが受け持てればいい。
喧々諤々しながら進めればそれでいい。

でも、調査・研究・活かす・動くまでのスキルをもった学芸員が求められる時代。
若狭坊はそうありたい。


最近、活かす、動くという方に傾倒していたけど・・・
部署もかわったので、少しは調査研究もせんとあきません。

昔では考えられないのですが、同じ部署に4人の学芸員の後輩がいます。
若狭坊が関わってきた食文化館にも2人の学芸員の後輩がいます。

専門ばかりで、周りが見えない学芸員には「広い視野」と「活かすための人脈」を言い聞かせています。
活かすを得意とするコミュニケーション能力をもった学芸員には「誰にも負けない専門分野の構築」を言い聞かせています。

ちなみに大臣は今朝、上記発言を撤回お詫びされています。

学芸員にもがん患者にも失礼な話ですからね~。


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プロフィール

若狭坊

Author:若狭坊
1970年生まれ。奈良大学史学科卒業。当時からの専門は中近世考古学、中近世流通史、中近世都市史。
と書くと難しい(^O^)
現在の専門は仲間と行う歴史を活かしたまちづくり。
だが、実は修験にめざめた山伏なのでアール。

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