お水送りを前に…2


昨日の講演会を受けて・・・

お水送りって一体全体どんな行をしているの??
って何人かに質問されました。

ご縁といいましょうか・・・

本日、永三坊さんから護摩次第もいただいたのです。

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ありがたいことです。

私の知る限りを以下に書きます。
(間違っているかもしれません)
また、非常にマニアな記事になりますのでご容赦くださいませ。

【お籠もり】
二月十六日に神宮寺境内にある閼伽井から竹筒二本の閼伽水をとって香水として、神宮寺のご住職が五体投地など毎日六回懺悔の行法により加持をされています。



3月2日 お水送り
【18:00 (修二会)】
大膳院前に集合し法螺三唱を合図に隊列によって上堂します。
導師である水師(神宮寺住職)が中央薬師如来前で薬師十一面悔過法を修法し、天下泰平諸人安楽五穀成就消災招福を祈願します。
呪師は右方礼盤で、神名帳を読み上げ諸神勧請し、守護と福佑を乞います。
念師は左方礼盤で、過去帳を読み上げ古来の功績者を回向し、送水会昌隆の守護を祈ります。

この、三師の修法を総称して修二会といいます。


【18:30 内護摩(達陀)】
下根来神職衆による水天(すいてん)、芥子天(けしてん)、楊枝天(ようじてん)、鈴天(すずてん)、錫杖天(しゃくじょうてん)、太刀天(たちてん)、法螺天(ほらてん)がそれぞれの作法で修二会の修法を讃歎します。
内陣本尊前から、内外陣堺まで進み、水をまいたり、鈴を振ったりという所作をします。

八天の行法が済むと、火天と水天が呪師の前に進み出て、達陀松明に灯明の火から点火してもらいます。
水天の祓いとともに松明を抱えた火天が、本尊前の内陣で三周。
内外陣の堺で松明を振り回すと水天は酒水器の香水を火の粉の上に撒きます。

達陀松明が縁にでるとクライマックス。
白鵜童子が火天から松明に火を受け、一同は隊列を組んで前庭護摩壇へと進んでいきます。


【19:00 境内大護摩】
水師が願文を奉読後、行者衆により、法斧、法弓、宝剣作法で魔を祓います。
その後、白鵜童子兄弟により護摩壇点火。
般若心経・不動真言の中、護摩の炎が天を焦がします。

読経が終わると、白鵜童子兄弟が大松明に点火して行列出発。
行者衆の後、八天も中松明に点火出発していきます。
最後に、一般参加者が手松明に点火して出発していくことになります。


【19:30 隊列出発】
隊列の順番です、
① 法螺師、行者衆(飯道行者衆、若州修験道衆、若峯講衆) 
② 大松明(一和尚、二和尚、三和尚の六名)をかつぐ白黒鵜童子
③ 御幣をもった井太夫
④ 水司(香水を運ぶ)と水師(送水神事を司る)
⑤ 咒師、念師、火師、堂師(願文をもつ)
⑥ 一般中松明
⑦ 一般手松明


【20:00 鵜の瀬大護摩】
神主井太夫の祓祝詞を受けて、咒師(採灯師)が修法して白鵜童子兄弟が護摩壇点火。


【20:30 送水神事】
水師が水司と承任(しょうじ)を伴い渡川。
その他行衆も渡川します。
送水文を水師が読み上げて淵に流した後、九字印により法刀による水切り神事をして香水筒から送水されます。


【20:45】
護摩壇前に戻り結縁作法、立直会で終了

と、まあ、このような流れです。

行事を司る別当神宮寺住職は水師、そして呪師、念師は僧籍の方。

下根来神徒衆は
神主井太夫を筆頭に、八天、六役で行事の中心を担います。

若狭坊などの行者衆は法螺師として行を進行するとともに、護摩を修法します。

あと、遠敷在住の鵜の瀬講の皆さまが行事の進行をお助けしてくださいます。

多くの方々が関わり、奈良へ香水が送られているのです。


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山の神様の季節です。


12月です。

12月に特徴的な行事といえば山の口講。

市内の農漁村部では少なくなったとはいうものの
各地で伝承されています。

全国的には、山の神講や山の神祭りといわれるところが多いかもしれません。

ただ、全国的にも数は少なくなってきていると思います。
でも、若狭から京都北部、近江にかけては今でも伝承しているところが多い部類です。

こちらも鯖街道文化ですね。

鯖街道文化は、大陸や半島の文化、都文化を色濃く伝え
かつ、それを融合した文化を残すところが評価されています。

でも、古来、自然と共生し、自然に神をみていた
日本らしい文化もしっかりと残しているところが素晴らしいですね。

さて、山の口についてはブログでも何度か紹介していますが、

12月9日と1月9日に開催されるところが多いです。
最近では、この日の前後の週末に行うところも多いですし、
年末または年始のどちらかだけ…というところもあります。

また、正月の部は旧暦に沿って行われるところもあれば
3月の農作業前に行われるところもあります。

山の入り口の聖地「山の神」に、1年の豊作を感謝する行事です。
山は、山の幸、林業、鉱業など、さまざまな幸をもたらしてくれます。
水分神をもつように、田畑を潤す「水」を供給する場でもあります。

12月には、一年の感謝の意を込め
1月には、一年の豊作無事を祈念しているということです。

3月に行うところは、山の神を農業神として、より位置づけているのです。

ちなみに、お正月の歳神さまも山の神様というところもあり、
飾り付けるユズリ葉(若葉)に乗って、ユラユラと降臨されるともいいます。

「作り初め」を田畑で行うところは、個人で山の神を招いています。

さて、この山の神の日は、神が山におわしますから
一般の人は入山禁止になります。
若狭森林組合もこの日は休業となります。
また、12月から1月の2~3か月(年末講と年始講の間)入山規制するところもある。

また、講の場合は、山の神を山中に祀っている場合、
その時だけ、神仏に近い人が唯一の代表者としてお参りし、報告するというところもあります。

また、講の代表者は、神との交信者として、
共同所有する山の一年の利益を任されるというところもあります。


山の口講は、色々な意味を包含しているのでしょうね。
なにより、山の神とともに旬の幸を共食して健康と親睦を図る。


最初は、荒ぶる山の神を慰め、山を遥拝し、山に願っていたのでしょう。
山の様々な産物へ感謝し、
山からもたらされる里の豊作を願って…

それが、山に誰でも入るようになると、
産物を独占する気質も生まれ始めます。

村落共同体では、それを戒めるため、毎年代表者を選出する「講」を持つようになります。
均等に利益を分配するという概念をもつ講も存在します。

また、多くの人が山に入れば、山の事故は多くなっていくのです。
それを戒めるため、山の口講により、冬場の入山規制をする意味もあります。

自然への感謝
共同体として分配
安全安心の共有
共同体の親睦

日本らしい行事なのです。



ちなみに修験者(山伏)の根本を見ることもできます。

通常入ってはいけない山に入り、
通常の人が身につけることができない験力を得る。

これは、荒ぶる山の神(自然)とともに生き、
その危険さと、利益を里に伝える。

だからこそ、誰よりも山の神をあがめなければいけない。

通常手に入れることのできない山の産物は、
神との媒介となり里に均等に届けなければいけない。

だからこそ、人を区別せず、理解と寛容の心を持たなければならない。



どうしても、修験者は自然(山)の脅威とともに生きるので
古くから験力(神がかり的な力)を持つところが注目されますが…


その験力を持てないのなら、
(修行が足りないといわれればそれまでですが(笑))

自分なりに伝えていく。


そんな山伏が若狭坊の目標なのです。


単純明快で・・・
そんな生活がなじんでいる小浜が好きで
さらになじんでいる窪谷が好き。


だから若峯講があり、窪谷には講員が多いんだろうな。

理屈抜きのDNA保持者として。

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懸装品調査☆


週末から引き続き小浜放生祭の調査中♪




今回の主役は、山車の見送りなど染織品。
あわせて飾り付ける金具や彫刻の調査も。



若狭坊の役目は大量の美術品輸送と写真。

詳細調査は、各専門の先生。
事務局調査は後輩の若手学芸員に任せます。

色々と覚えていってもらわんとあかんので。



でも調査日程が決まっているので写真だけは…
今回は失敗してもう一度はつらいので

写真

最近はカメラが勝手にやってくれますが
まだまだ文化財写真はテクニックがいります。

というか、どんな写真が必要で、どう資料写真になって、報告書写真になって…を考えながら撮るクセが必要です。

さて、とりあえず調査は今日でおわり。
来週くらいから古文書探し。

まだまだ調査は続くのでした。

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山車調査☆


我が国有数の湊町として栄えた若狭小浜☆



その繁栄に想いを馳せ
この土日は小浜放生祭の専門調査♪



福井工業大学の先生と学生の皆様にお世話になりました。
対象は…
生玉の蛭子山
今宮山
清滝の大津町山
酒井の布袋山です。

内容は山車の図面とり。
狭い蔵で寒い中、長時間お世話になりました。
また、各区の皆様には休日にご無理お願いいたしました。
本当にありがとうございました。

若狭坊は、明日から3日間行う山車の見送り幕調査の搬入作業!
腰がいたくなりました(笑

やはり歴史を専門でやっていると、デスクワークより現場は楽しい!
休みなしでもね。

さて、寒さにあたって体調万全でないので
明日からの調査のために早く寝ましょう。

また、調査の進展にあわせ
このブログでも色々ご紹介させていただきます。

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放生祭調査2~3日目


さて祭当日!
1日目
朝から雨…(-_-;)

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住吉さんの宮入
そして本降り

あまり調査できないので
急遽公開場となった
旭座舞台の裏方お手伝い。

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力強い日吉さんの獅子を間近で見せていただきました。

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宵山はなくなったけど夜まで調査し、
夜は夜で運動会の選手選考。

寝るまもなく二日目の調査開始。
台風近づくなか、奇跡的な天候!

昨日のうっぷんを晴らすように各区の演し物巡行です。

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若狭坊もあわせて巡行。
全地区の本陣を改めてまわって足がパンパンです。

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しかし、いい祭だなー。
もちろん祭全体のまとまりや継承への取り組みも必要やけど。
区という単位が継承できるのであればそれでいい。
でもどこかで立ち止まって考える必要もありますね。

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鯖街道起点の奇跡的な青空。

明るい未来がみえるように
みんなで共有して進むべき道を決めてほしいです。

さあ…
台風も近づいてきたので
これから祭モードを切り替え
がんばろう!!!

徹夜コースだな。

疲れだけが残る三連休!かな??

プロフィール

若狭坊

Author:若狭坊
1970年生まれ。奈良大学史学科卒業。当時からの専門は中近世考古学、中近世流通史、中近世都市史。
と書くと難しい(^O^)
現在の専門は仲間と行う歴史を活かしたまちづくり。
だが、実は修験にめざめた山伏なのでアール。

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